整形外科外来のご案内

高齢者が要支援認定を受ける最大の要因が関節疾患です。

関節疾患とは?

関節が損傷・変形するのが、関節疾患です。悪化すると痛みや運動障害をもたらします。全身の関節に起こり得る疾患です病気やケガではなく、老化によっておこるものがほとんどです。主な患部は、ひざ・かた・背中・腰・股関節です。特に、体重の負荷がかかる下半身が好発部位です。高齢者が介護の入り口である要支援認定を受ける最大の要因が関節疾患です。要支援認定を受ける要因でも1~2割を占め、生活の自立を妨げる病気です。 整形外科専門医が毎週火曜日と土曜日に外来を行っております。診断には診察、レントゲンのほか、必要に応じCT・MRI・骨密度などの検査を活用しています。痛みの強い方には、シップや飲み薬だけでなく、注射もおこなっています。お気軽にご相談ください。

関節改善で介護予防!

変形性関節症って?

初期症状は、痛みから始まります。動かしたり、負荷がかかった時に痛みを感じ、関節の異常に気付くお年を召した方が多いようです。足・膝・股の関節では立ち上がる、歩くといった動作で痛みを生じます。肩を上げる、腰をひねる、寝返りを打つ、物をつまむ、肘を伸ばす時に痛む関節も、変形性関節症の初期症状である可能性が高いでしょう。
軟骨の摩耗、骨の変形によって骨同士がぶつかり、関節周辺の組織に炎症が起こっているのが、痛みの主な原因です。痛みを主とする症状軽減には生活指導・運動療法(大腿四頭筋の筋力訓練など)・薬物療法といった保存的治療が優先されます。

「年をとれば、誰でも関節が痛むものだ」と考えず、早い段階で検査を受けてください。変形や運動障害に至る前に気づき、治療を始めましょう。

はじめは痛みから!

立ち座り・歩行・階段の昇降・荷物を持ち上げる際などに、痛みや違和感を覚えるのが初期症状です。やがて関節の動きが悪くなり、外見からも変形が分かるようになると、日常生活にも支障が出ます。関節に存在する軟骨は治癒のスピードが遅く、1度損傷すると簡単には治りません。痛みが強いと関節を動かすのを避けるようになり、安静状態が長期化します。その結果、関節が拘縮してさらに動かしづらくなり、患部周辺の筋肉も衰えるという悪循環が生じます。
お年を召し、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えることにより介護が必要となる危険性が高い状態をロコモティブシンドローム(ロコモ)と言い、関節疾患は代表的な疾患と言えます。

ひと口に関節疾患と言っても、さまざまな病気があります。どんな関節疾患かによって必要な対処方法が異なるので、関節に異常を感じたら早目に整形外科を受診して病名を明らかにしてもらいましょう。

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