新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。

 はじめに、新型コロナウイルスにすでに感染された方、今もなお、罹患し入院されている方、ホテルや自宅での療養中の方など、不幸にして感染された皆様及びご家族、関係の方々に心よりお見舞い申し上げます。

 昨年は新型コロナ一色といってもよい一年でした。

 私どもも昨年1月から換気、手指消毒の徹底、マスク着用など院内感染対策から始まり、4月から感染拡大防止のためのオンライン診療及び電話診療実施、慢性疾患の長期処方の徹底、9月からは帰国者・接触者外来を東京都に申請し、クリニックでのPCR検査実施が許可されました。10月に診療・検査医療機関の東京都指定を受け、仮設ブレハブ診察室、検査室及びアメリカCDC基準の簡易陰圧室工事、別途陽圧陰圧ブース設置、5分で陽性判定のできる新技術を用いた核酸増幅機器(ID NOW アボット社)の導入など、新型コロナ対応を矢継ぎ早に行ってまいりました。また、その間、個人的には8月にあきる野市医師会を通じ、秋川流域のドライブスルーPCR検査への協力、9月には西多摩医師会を通じ東京都からの要請に応じて新型コロナ宿泊施設事業への参加し、PPE装着脱着訓練、新型コロナ患者さんの診療など大変貴重な経験も致しました。

 私どもはかねてから東京都福祉保健局のご指導に従い、新型インフルエンザ感染症への備蓄品を確保し、新型インフルエンザ発生の際の対応マニュアルも作成して、院内会議等を通じ職員間で共有しておりました。従いまして、患者様が来院されなくとも最低限の薬が出せるように図上訓練しておりましたので、電話再診やFAXでの処方箋交付を速やかに行うことができました。なによりもマスク、ガウン、ゴーグルなどの感染防護品は最低3か月分を用意しておりましたので、今回の品不足のなか、大変役立ちました。備品のマスクの一部はあきる野市商工会様や日の出町福祉協議会様が不足で寄付を募っているのを新聞記事で知り、少しばかりですが寄付させていただきました。

 2020年12月は全職員協力のもとPCR検査、抗原検査合わせて当クリニックで500件以上実施させていただきました。500件を確実に実施するには医師、看護師、検査技師など最低30人の医療従事者、時間で250時間以上、そして何にもまして使命感と勇気が必要です(経費として、国から感染対策費として100万円、あきる野市から30万円を支給されたましたが、実際は上記設備投資と感染対策費だけで10倍以上の資金を自ら投じております)。

 12月の当クリニックの新型コロナ陽性率は10%から12%で推移しており、東京都の陽性率と比較しても高く、予断を許さない状況です。

 ベイズの定理や感度、特異度など専門的で、感染症内科的な話になりますが、PCR陽性率が高止まりしており、PCR陽性者はほぼ感染者、逆にPCR陰性でも感染者ではないかと疑う症例も出てきております(数学的には事前確率10%、PCR感度70%。特異度95%で想定しますと陽性的中率60%、陰性的中率95%ですが、臨床医学的に対象を絞ると事前確率がさらに高まりますし、PCR検査の感度はもう少し高いと思われます)。

 医療機関の多くは医業収益が悪化しており、私どもも例外ではありません。分科会の尾身先生のご指摘の通り、医療従事者への経済的支援も不十分と言わざる得ない状態ですが、今年は開院10年で節目の年となります。本年も、地域を守る医療機関として、小さなクリニックではありますが、職員一同できる限りの力を尽くしていきたいと考えております。一日でも早く新型コロナ感染症が収束し、皆さんが普段の生活を取り戻せるよう微力ながら頑張ります。今後も、皆様方の応援、お力添えをいただけますと幸甚です。

2021年1月1日

あきる野総合クリニック院長 小林雅史

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